もっと評価されていいフリーSRPG「コーデ戦記」

今回紹介したいフリーゲームは、SRPGの「コーデ戦記」だ。

ツクール(SRPGツクールではない)を使ってSRPGを作るという先人たちのロストテクノロジーを活用して作られているゲームなのだが、なかなかどうして面白くできている。

特に戦略を考えるのが好きな人や、戦略上の駆け引きを楽しみたい人におすすめだ。

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【コーデ戦記(フリーゲーム夢現。ダウンロード)】

物語は、ガルド帝国に襲われたファームルクス王国の姫であるコーデが亡命するところから始まる。家臣のリッツとフェレットを従え、傭兵のフォートとカレンが加わって、王国の奪回を決意していく。

様々なシナリオ上の選択肢があるが、シナリオが分岐することは基本的に無く、最終ステージの結果によってエンディングが変わるに過ぎない。エンディングはハッピーエンドが1種類で、その他は「さもありなん」な後味の悪い結末となるので注意しよう。

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各シナリオごとにストーリーがあり、雰囲気を盛り上げてくれる。
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どこかで見たことのある顔ばかりなのも一興。

軍記ものが作者は好きなようで、あちこちにいろんな軍記からの引用が見られるので、軍記大好きな人には楽しいゲームでもある。ただ、あちこちで「孔明」や「韓信」が出てくるのは世界観的にちょっと良くない気はする。あと、軍師が言うほど戦略的でなく、ちょっとした超能力者になっているのも三国志演義っぽい。もっと言えば龍狼伝か。

戦闘の大まかな流れや攻略方法を軍師が紹介してくれるが、その通りにばかりいかないことがあるのも面白い。また、ステージ途中で様々な計略の提案をしてくることがあり、その実行を判断することがプレイヤーに委ねられているのも面白いところだ。

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主人公コーデは女王となり、天下を統一できるのか?

シナリオの分岐はないが、攻略の順番は章ごとに自由となっており、サブイベントも豊富になっている。内政やサブシナリオをこなすことによって得られる戦力強化なしには、後々の展開で詰んでしまうこともある。サブシナリオを踏破する方が、メインシナリオをクリアするよりも難しいかもしれない。

攻略をする際には、まずは全力で内政に励むことをお勧めする。装備を購入する資金があれば、それを内政強化や仲間の補充にまずは充てるべきだ。魔法系は最初から範囲攻撃ができ、また士気も高いため、複数人いると短時間で敵を殲滅してくれるので積極的に強化すると良いだろう。

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内政パートはキャラの掛け合いや設定を楽しめる。
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装備品の名称にも特徴あり。

終盤は味方の人数に比べて敵ユニットがわんさか出てくるため、いかに効率よく攻撃するかが大事になる。余裕があるようなら士気回復アイテムも購入すると楽になる。

一番攻略を楽にするのは、各国に宣戦布告して敵を倒し、各国の技術を盗むことだ。特に藤甲兵が手に入ると歩兵の戦力が各段に上昇し、コーデとフィレットが急に最強ランクの戦士になる。

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マップは自由に移動してシナリオを選ぶことが可能。
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戦闘中は様々な状況があり、戦法も自由に選べる。
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大技の陣形は専用カットインが入る演出付き。

序盤から終盤まで、意外に使えるのはリッツで、弓兵としてより、盾・囮として超がつくほど優秀である。守備系のスキルに優れ、敵の攻撃の優先順位も高いため、防御しておけばかなりの損害を防ぐことができる。一方で、攻撃はあまり期待するべきではない。

最終ステージでは、敵国の親玉を狙撃で遠距離から始末することもできるのだが、私の環境の問題か、シナリオが崩壊するためか、途中で画面がフリーズしてしまった。多分、ちゃんとシナリオ通りに進めた方が良いのだろう。

色々思うところはあるのだが、非常にこだわりをもって作られたゲームであることは間違いない。構想から8年かけてゲームを作れるのは非商用ならでは。それにふさわしい品質だと個人的には称賛したいゲームである。もっと脚光を浴びても良いゲームであろう。

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2件のコメント

  1. 日下俊様

    当方の作品をレビューしていただきありがとうございます。
    リッツが防御や囮に向いている点は、当方も認識しておりませんでした。当方のプレイではどちらかというと待機組だったので、日下俊様のプレイで活躍できて何よりです(笑)
    サブイベントや内政は力を入れて作った所なので、評価していただきとても嬉しいです。
    最終ステージの件について、遠距離の攻撃は当方の想定範囲外でした。現在は、遠距離攻撃の対策を施させて頂きました。

    いろいろとバグや誤字が多いゲームですが、プレイしていただきありがとうございました。

    1. 月あかり様

      作者様自らよりコメントを頂けて光栄かつ、生意気なレビュー書いてしまい恐縮です。
      また、私の興味本位のプレイにも対策を施していただき感謝です。

      何度も全滅しましたが、楽しませていただきました。ありがとうございました。

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