成長の醍醐味を楽しめるフリーRPG「ファントムルーラー」

RPGの楽しみのひとつが「成長」である。現実では人間の成長はそう簡単にはできないが、ゲームの世界は成長がとにかく早い。成長することほどの快感はそうそう無いのではないか。

そんな成長の醍醐味を楽しめるフリーのRPGが今回紹介する「ファントムルーラー」だ。

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【ファントムルーラー(公式)】

物語は語り手であるジュピテルによって語られ、王女アーネが月に1度の「呪いの夜」を過ごすところから始まる。呪いの夜には魔物が生まれて人々を襲うようになるのだが、その日の呪いの夜は普段とは少し違っていた。その夜に起こった思わぬトラブルから、アーネの旅が始まっていく。

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最後までプレイすると、彼の正体もわかる。

このゲームは少々演出に凝っている分、冗長に感じることが少なくないのだが、それを補って余りあるのがグラフィックの美しさだ。

キャラクターの表情はもちろん、移動画面のドット絵やステータス画面の絵、戦闘中のドット絵やカットインに至るまでしっかり作られている。特に敵ボスたちのおどろおどろしい感じは初期のFFを思わせるレべルだ。

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また、ちょっとした会話シーンで主人公たちの表情がくるくると変わるところや、道端でアイテムを拾うシーンひとつひとつにセリフや表情が設定されているのが楽しい。

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そして、成長に関する様々な仕組みが、キャラクター育成の自由度を高めてくれている。基本的にはレベルアップだが、加えて魔導書と結晶による魔法の習得、そして魔法の熟練度から成長ボーナスがつくようになっている。魔導書の属性によって使える魔法やボーナス特典は違ってくるが、クリスタルを集め、特定の条件を満たせば複数種類の魔導書の魔法を覚えることができる。このゲームは装備品の比重がそこまで高くないので、魔法の習得数は大事だ。そして、複合魔法はやたら強い。

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シナリオ全体を通して、誰が信じられる味方で、誰が敵なのかがかなりマスクされており、非常に混沌としたものとなっているため、1周目はかなり緊張感をもってプレイするようになるだろう。その中で、主人公のアーネが少しずつ成長していく姿は希望がもてる。絵柄も顔つきも終盤は変わってくるので期待してみてほしい。

戦闘の難易度は雑魚戦は低く、ボス戦は高め。キャラクターのレベルの限界値が30であり、成長の仕方によっては最高レベルでもクリアが難しくなるので注意が必要だ。

エンディングが納得いかないという人も多いが、あれはあれで良かったと思う。

シン・セプティアに対応するような人物が主要人物の中にいて、それだけにその後の展開も気になるところ。続編があるならまたプレイしたい。

裏ボスのアケディアは、こちらもある程度チートレベルに強化しておけば意外にたわいもなかった。周回プレイで強化されたラスボスの方が手ごわかったかもしれない。

ファントムルーラー09

ちょっと詰め込みすぎて処理が重くなる時があるが、全体的には商用でもおかしくないレベルのゲームに仕上がっている。しっかりしたRPGをプレイしたい人におすすめだ。

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