最近、Yahoo!ニュースがひどいと感じる

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最近、Yahoo!ニュースがひどい。
というか、ポータルサイト界隈のトップページにおいてピックアップされるニュースがひどいと感じる。

例として多くの人が見ているだろうYahoo!ニュースを挙げて話すが、アクセス数に拘りすぎて、何が本当に伝えるべきニュースかわからなくなっている。率直に言って、ジャーナリズムを感じない。

Yahoo!ニュースは、yahooのスタッフがニュース記事を人力で探して、記事タイトルもネット上の記事としてインパクトが出るように編集して提供していると言う(古い話だったら申し訳ない)。だからだと思うが、あまりにも一般の新聞社のサイトやニュースサイトと取り扱う記事の雰囲気が違う。どうでもいいニュースが多い。

アクセスを集める記事の多くは、権力者の批判記事、芸能人のゴシップ記事、スポーツ分野でのスターたちの活躍記事だ。Yahoo!のポータルで紹介される記事の多くはこの系統の記事であり、実際の世の動きが非常にわかりづらい。先見性の無い記事が多く目に触れるようになり、人々が将来に対して希望やビジョンを持てなくなっているように感じる。この流れが加速すると、ジャーナリストたちもまともな記事が書けなくなる。

また困ったことに、誰もそれに対して疑問を抱かない。メディアリテラシーの問題であるといえばそれだけなのだが、新聞社のニュースサイトを開くよりもそういったポータルにピックアップされるニュース記事さえ見ておけば大丈夫だと思っている人が非常に多い。「そこに載っているニュースくらいはみんな知っている」「みんなも知っていることだから私も知らなければならない」という意識で話題程度にニュースを見る。だから時勢がよくわからないままになってしまうし、自分の好きな分野以外には無頓着なままだ。

新聞社のニュースサイトなどを見ても、非常に広告が多くなった。あちこちに広告が挟まれ、時にはページの遷移のタイミングで広告が出ることもある。
PVは広告の表示数に相関があるから、PVを大事にするのもわかる。ニュースサイトの製作と維持には莫大な金がかかる。紙媒体の新聞購読数が減少している中で、ニュースの質を保ち、情報を提供し続けるのには金がかかるというのもわかる。事情はどこでも同じだ。

しかし、PVや広告収入といったことに目がくらみ、ジャーナリズムとして大事なことを見失っていないか心配だ。読む側も、ニュースを何のために見るのかわからなくなっていることが心配だ。何週間にも何ヶ月にもわたって小保方さんの一挙手一投足が扱われ、ワールドカップの記事が扱われる一方、その隙にスルスルっと集団的自衛権が国会を通過し、他国で起こる内戦のニュースや災害のニュースは瞬間で通りすぎた。今も破綻しそうな国々の経済状況など気にも留めない。その癖、中国韓国台湾で何か不祥事があるとここぞとばかりに紹介し、熱狂的な東アジアファンたちが炎上させて盛り上がる。火事場では誰もが火事を見るから、火事場泥棒には気付かない。

Yahoo!ニュースだけではない。他のポータルも同じだ。livedoorだろうがBiglobeだろうが楽天infoseekだろうが全部そうだ。ポータルは多くの人が見るのだから、良識とジャーナリズムに根ざしたニュースの掲載方針が明確に伝わるような内容にしてほしい。

だったら読むな!見るな!と言われるかもしれないが、私はニュース記事はyahoo!だけを情報源にしていない。見なくても問題はないが、手軽に見れるという意味では重宝している。しかし、だからこそ情報源としての質に疑問を感じているのだということを理解してほしい。

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